オリーブの木の下で 2007.9.9
サンデン社の永井健策さんのお話。
「わざと失敗する奇術」というものを編み出した。
左手に裂いたティッシュペーパーを持ち、「これは元へ戻してお目にかけます」とやる。
右手に破れていないティッシュを隠し持っている。
筋書きではうっかりしたフリをして、わざと右手に隠したものを落とす。

「若い人たちが相手ですと、もっと練習して来い、とすかさずヤジが飛びます」
ところがあるとき、お年寄りの養護施設でこの「うっかり」をやったら、「お年寄りはみんな、
目をそらしちゃったんです。今のは見えてないから、早くやり直しなさい、というんですね。
なんて心優しい人たちなんだろう、と思いました。」

じつは落としたのを拾わなくても、別にもう一枚ティッシュが隠してあって、どんでん返しの
結果になる。

「このときばかりは、それだとやさしい人たちをだますみたいで、ほんとうに困りましたね。」
とのこと。

今日は敬老の日。
年数を重ねてこられた方々をお祝いします。
年を重ねて心が硬くなるということもありますが、見えているものを見過ごすことの出来る余裕は
年を重ねる中に出来上がっていくものでしょう。

神様は失敗を見逃し、見過ごして下さる方。
克服方法まで教えてくださいました。
「あなたの罪は赦しされました」と言ってくださいます。
心優しい神様をだますことばかりしているようで、心苦しく思うときもあります。

誰かの失敗をヤジるのではなく、指導するのでもなく、気づいているならば、「赦す」という
心の広さを、私達は何歳になったら築くことができるのでしょうか?


 
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